真空管アンプをポータブルに楽しむ環境:HP-V1 [iPodtouch 5th]
真空管アンプって、あこがれです。
扱いが難しそうですが、音楽を聴く環境として一度は試してみたいのが真空管アンプ。
試してみたいな~と思っていたときに、Fostexから真空管を使ったポータブルなヘッドホンアンプの価格が落ち着いてきた感じだったのでゲットしました。
Fostex HP-V1
本格的な真空管のアンプは、場所の問題や管理の面倒くささがありますが、HP-V1ならそういった面倒くささもなく手軽に楽しめそうです。
HP-V1は、コンパクトなボディに真空管が納められています。
HP-V1の構成は、増幅部前段(入力)にサブミニチェア管という真空管「6N16B-Q」そして後段(出力)にはオペアンプが使われています。
すべてが真空管というわけではありませんが、真空管のよいところとオペアンプのいいとこ取りでポータブルに楽しめるようになっています。
HP-V1のロゴは、Vの部分が真空管をイメージしたようなデザインになっています。箱のサイドにはポータブルアンプのイラスト、このあたりはHP-P1と同じデザインです。
インターフェースはシンプルです。
全面には電源をかねたボリューム、ゲイン、入力端子とヘッドホン端子がならんでいます。
背面には、ラインインと電源のコネクタ。
普通のポータブルアンプですので、DAC機能は搭載していません。
iPod touchなどで楽しむには HP-P1 や PHA-1 などのDACを別途用意するのがよいですね。
真空管アンプ独特な暖機運転
説明書やWEBサイトをみてもわかるのですが、HP-V1はヘッドホン出力レベルが安定するまで約1分間の起動時間が必要です。
これは真空管アンプの特徴でもある暖機運転の一つですね。
といっても音が安定するまでには10〜20分は暖めた方がよさそうです。
HP-V1の電源をいれると、フロントのスリットからぼんやりと朱色にひかる真空管をみることができます。暖かみがあって、これをみているだけでも楽しめます。
iPod touch,HP-P1,HP-V1 最高の接続
HP-V1は、iPod touchのラインアウトやヘッドホン端子から接続できますが、DACにiPod touch内蔵のDACを使います。これでは魅力半減。
今回は iPod touchからHP-P1にデジタル接続して、HP-P1からHP-V1にアナログ接続してみます。
まだ慣らし運転もしていないので、あまり正確には評価できませんが、HP-V1を充電してさっそく聞いてみました。
HP-P1の音も非常にクリアーで好みの音でしたが、HP-V1を通した音は全く別のすてきな音楽でした。HP-P1の音は、音の正確性が際だちパリッとクリアーな音。
一方HP-V1を通した音は、HP-P1のクリアーな音が、柔らかく深みのある音に変わったような気がします。
まあ、オジサンの劣化した耳なので、聞き取れていない違いもあるでしょうけど、HP-P1とHP-V1で明らかに音は違いました。
聴く音楽によってもそれぞれの特徴が違いそうですので、これからiPod tocuhとHP-P1,HP-V1で色々な音楽を楽しんでいきたいと思います。
唯一の欠点は…
iPod touch,HP-P1,HP-V1と三段重ねにするとかなりのサイズになること。
真空管アンプなので移動中に使うことはありませんが、半分据え置きな形で使うサイズですね。
- DAP
- iPod touch
- DAC
- Fostex HP-P1
- アンプ
- Fostex HP-V1
- ヘッドホン
- SHURE SE215 Specical Edition / Fostex TH-600
- 接続ケーブル
- ADL Lightning ケーブル/ミニステレオケーブル